感動を感じさせる”絵画”
前回に続いて、絵画の話を少し・・・・・
さて、見る人に対して自分が描いた“絵”が感動的なものになるか、
はたまた、平凡なものになってしまうかが決まる要素が二つある。
一つは先日言った、”汚い色彩”と”綺麗な色彩”のバランスの妙。
二つ目は、絵画の中に時間の流れを感じさせる、要素である。
単に刹那的な思いで”空間”だけを描くのではなく
そこに流れる時間も描かなければならない。
「時間」と「空間」にはご存知のように切っても切れない関係である。
その絵の場面に至るまでの時間的過程を感じさせ
そして、これからどのような展開になっていくのかと言う
近未来への“期待感”を感じさせるもので無くてはならない。
そうする事によって目に見えない“時間の動き”を感じさせ
躍動感溢れるものとなる。
絵画自体の形や色彩の”躍動感”だけではなく時間的な”躍動感”である。
一つのストーリーの中の“一番大事”な緊張感溢れる場面を切り取る。
感動的な絵を描くポイントは、時間的状況判断を的確にした上で
”感性”と、それを引き出す強い意欲と・・・そしてタイミング。
テニスで言えば・・・・・
そう、一流のプレーヤーが今まさに強烈なサーブを打つ“テークバック”の一瞬。
凄いエネルギーが爆発する0.001秒手前が最も感動的で美しい。
2013-10-31 17:03
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