沢田さんが亡くなっていた
25年来の友人、沢田鉄郎さんが亡くなっていた。
正義感の強い、私が一番信頼していた友人である。
そして一番親しくしていた友人でもある。
その彼が、デッサン教室を立て続け2回休んだ。
何度もメールをしても、何度電話をしても何の応答も無い。
彼は大手広告代理店、電通プロモーション部の部長を最後に退職し
月2回のデッサンと、年に2~3回のフィリピンでのダイビングを楽しみにしていた。
フィリピンはセブ島に行くと必ず下記のような電話をかけてくる。
沢田・・・「ねえ高岸さん、この波の音聞こえる?いやいや最高の気分だよ!」
高岸・・・「いい加減にしてよ沢田さん!俺は仕事中なんやから!」
その出発に当たっては必ず私の事務所を訪れ
孫への“遺言書”を私に託して行くのが常だった。
「高岸さん、僕に何かあった時は頼むよね・・・・」
しかしその“常”も無く音信不通となる。
今回は私に出発報告するのを忘れ
セブ島でのダイビングを楽しんでいるのだろうと思っていたのだが・・
6月の下旬、自宅で一人寂しく亡くなっていることが分かった。
それも何日間も発見されずに・・・・・
近所の住人からの警察への通報で分かったのだろうと考える。
私がその事実を確認したのは8月の下旬の事。
残念で無念で、そしてかわいそうで仕方がない。
何故住居まで確認に行かなかったのか。
と言うより
なぜ彼の肉親は2か月間も私に連絡をくれなかったのだろう。
一日に何度も思い出す。
そして思い出すたびに涙が溢れる。
沢田鉄郎さん、安らかにお休みください。
そしてご冥福をお祈りします。
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