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指導者の気づき

許可を得て、少し長いが
新潟県野球連盟少年部部長、石川智雄氏とメールでのやり取り・・・・・・

●印は石川さん ★印は高岸 として

●質問というか高岸さんのお考えを聞きたくて
メールしました。お暇ができましたらお返事ください。

12月以来、RCTを心がけ物事にあたっています。
 私にはリラックスが難しく、リラックスを意識しようとする事の難しさを感じています。
 
★そうですね、リラックスは「集中」へのアイドリング
リラックスが出来ないと、大事な場面で集中どころか感情のコントロールさえ出来ないですよね。
 
●様々な場面で子供達(生徒)と接していると、例えば車に乗っている場面でも、
鮮やかな景色を見つけて感動の声を発する子供と無関心な子供、気付けない?
感じる力の弱い子・・・。
 その差は、プレースタイルやプレー内容と比例関係にあるように思えます。
なるほどなあ~と、改めて「感性」に問いかける事を心がけようと思っています。
 
★人間関係における、また自然における事象に対して、
自分の「感性」(視覚を例にとると、ただ見るだけでなく、そこに自分の感情を入れて見る)
をはっきりと表現できる子(A)、また感じてはいるのだけれど、それを表現と言う手段を
持たない子(B)、全く感じることが出来ない子(C)、等に分かれると思います。
 
Aのタイプの子供には”見守る”事を主にして、
過度の感情表現の場合には”助言”という手段を用いると良いですよね。
当然の事、その表現力は直にプレースタイルにも現れると思います。
 
Bのタイプの子供には感じた事を”表現できない”という何らかの理由があると思われます。
ですからその問題を明確にさせてやる事と共に
感情表現が現れた時にはオーバーアクション気味に”褒めてやる”事ですね。
 
Cタイプの子供(数は少ない)には、なかなか難しいですが
例えば美しいものと醜いもの等、正反対なものをみせ
反応を根気よく見ながら誘導し、まずは一般的なレベルになる事を期待します。
 
大人は「知性と理性」と言うことが、表現の幅を狭くしてしまうのですが
子供はその感じたことを今、言って良いのか悪いのかなど「理性」などは
お構いなしに表現します。

 ですから子供の感性こそ尊いのです。
その感性を大事に育ててやる事(方向性の修正は助言でもって)が創造性へと
つながり、将来今までにない全く新しい世界への登壇となっていくと思うのです。
 
●質問をひとつ!メンタルと技術の関係です。
指導者がよく「メンタル」を逃げ口上に使用しているのではないかと思っています。
 
★メンタルとは本来 1+1=2 と言うようなものではありません。
結果は誰も予測できないわけですから
自分の指導力不足を煙に巻く”逃げ口上”にはもってこいでしょうね。
 
●技術を上げればメンタル(自信)もあがる。
 自信をもって試合に臨めば、精神的な弱さが原因でミスしたりという場面も減る。
と考えたりします。
 メンタルに原因がある場合もあるとは思いますが、
多くの場合(特に小中学生期)は技術的な未熟や経験不足からの不安や緊張ではないか。
 
的確に技術力をアップする手法や工夫を持てない指導者が、
「あいつもはメンタルが・・・」と選手のせいにしている傾向が強いと・・・
 両側面をバランスよくとらえられる指導者を増やすことが大切だと考えます。
 
★技術力があればメンタルも強くなる!それも正解でしょうが
目標(メンタル要素)を持たずして、技術力向上は考えられません。
また体力向上も目標を持たずしては考えられないと言う事も事実です。
 
メンタルはリラックス、集中、目標、感情コントロール、肯定思考、
コミュニケーション、シミュレーションと
あらゆる部分で必要性と言う”顔”を出します。

一言で「メンタル」と言っても、いろいろな「メンタル」があります。
 
技術力アップのためのメンタル、その技術力を自信もって出すためのメンタル。
その自信をもった技術力、体力がバラバラになったときのメンタル・・・・・・
 
さてさて指導者に関しては・・・・・・・・
 
私が幼稚園の親たちにいつも言っていること
「子供の幸せを考えるなら、まず両親が幸せになっていないとならない」
 
自分自身がメンタルの事を理解していないのに、選手にメンタルの重要性を説く指導者。

先にも言ったことがあると思うのですが
そのような指導者の一言は、助言ではなく”暴言”に過ぎなくなります。
それは選手が聞きたい事ではなく、指導者が言いたい事のみだからです。
 
おっしゃる通り、各方面でバランス良い指導者が求められます。
 指導者や教師とは、心技体での全ての頂点を求められる大変な仕事だと思います。
 
またお会いする機会がありましたら、詳しくお話してみたいと思います。

●私自身、「知性の理性」をよい意味に感じていたように思います。
職業柄もあったかもしれませんが、疑われない常識の範囲において正直に柔軟に
考えていきたいと思います。でないと魅力がなくなりそうな感じがしました。

 細かいメンタル、分野別のメンタル・・・みんな同じだと考えていました・・・
なるほどです。ありがとうございました。

★次回お会いするときには、”のど黒”と新潟の美味しいお酒、期待しております。


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