泣くことの推奨 1回目
さて古い話で申し訳ない。
小学校4年生の頃だったか、クラスの中に、
同じ年齢とは思えないほど小さくて、とても気の弱い男子生徒がいた。
同じ年齢とは思えないほど小さくて、とても気の弱い男子生徒がいた。
冬になると鼻水をたらし、それを袖で拭くものだから
いつもその袖はピカピカで勲章のように輝いていた事を思い出す。
いつもその袖はピカピカで勲章のように輝いていた事を思い出す。
彼はそのような風体の為、同じクラスの悪ガキどものウサ晴らし、
いわゆる今で言うイジメの対象となっていたようである。
いわゆる今で言うイジメの対象となっていたようである。
悪ガキどもはことある事にチョッカイを出し
時には暴力的な行為にも及んでいたのである。
時には暴力的な行為にも及んでいたのである。
しかしいつものようにイジメを受けていた彼にある日異変が起きる。
それまでは悪ガキどものイジメに対して
何の抵抗もせず、また泣きもせずじっと耐えていたのだが・・・・・
何の抵抗もせず、また泣きもせずじっと耐えていたのだが・・・・・
そのときに限って我慢の限界を超えてしまったのか
体の大きさに似合わない大きな声で泣き出してしまったのである。
体の大きさに似合わない大きな声で泣き出してしまったのである。
本来、小さな犬は小さな声で啼き、大きな犬は大きな声で啼く。
そして異変はそのすぐその後に起こった。
なんとその小さな男子生徒は悪ガキのボスに対し
泣きわめきながら殴りかかって行ったのである。
泣きわめきながら殴りかかって行ったのである。
彼の凄い泣き声で何があったのかと集まってきた他の生徒たち。
「オイやめておけ~」と口走った瞬間、一同は目を疑う。
悪ガキのボスはその小さな男子生徒に投げられ
馬乗りになった男子生徒は、容赦なくパンチの嵐を浴びせる。
馬乗りになった男子生徒は、容赦なくパンチの嵐を浴びせる。
悪ガキのボスはと言えば悲鳴を上げながらとうとうギブアップ。
その事件以来、一度泣き出すとめっぽう強くなる男子生徒のうわさは
全校に知れ渡る事となる。
全校に知れ渡る事となる。
さてこの小さな、そして気の弱い男子生徒
泣くとなぜ強くなるのだろう?
つづく